年齢オーバー、転職回数、経験不足、早期退職などのネガティブ要因を履歴書、職務経歴書の特記項目でフォロー
30代、40代で転職となると、なにかしらのハンデを抱えています。このハンデを克服しないと転職市場では勝つことは難しくなります。自分自身で分析することでハンデをしっかり理解して、先回りしてネガティブ要因とどう向き合っているのか、ネガティブ要因の克服にどう取り組んでいるのか、履歴書、職務経歴書の特記項目に明記したほうがよいでしょう。
介護などやむを得ない理由で退職した場合
長い人生のなかでやむを得ない事情、ということが存在します。そのようなことについては応募書類の履歴書の「特記事項」という項目を活用してみてください。
たとえば、家族の介護で数年間のブランクが空いてしまった場合や、会社をやむを得ず退社した場合などには特記事項に記載して、採用担当に対して情報を伝えることができます。応募するにあたり、当社で安定して勤務できるかという懸念材料を払しょくする必要があります。
特記事項
##会社在籍中に父親が病気を発症し、##年##月から##年##月まで父親の介護・看護に専念しておりました。現在、父親は介護施設に入居しておりますので就業には支障ないこと申し添えていただきます。
長期勤務後の転職
長年働いていたにもかかわらず転職するケースもあると思います。
あえて特記事項に理由を記載してもよいかと思います。
特記事項
現在の職場では勤続##年になります。職場関係も良好ですぐに退職しなければならないという状況ではありませんが、将来の自分のキャリアプランを熟慮した結果、現職が目指す方向性と自分自身のキャリア形成の考え方に乖離があることを再確認しました。そのため、新天地を求めて転職活動を始めた次第です。
キャリアチェンジ
いままでのキャリアをなげうってでもキャリアチェンジする場合にもフォローしておくとよいかと思います。
特記事項#1
貴社の##職に学生時代から憧れがあり、かつて新卒時に応募させていただきましたが、残念ながらご縁がありませんでした。この度、新たに年齢不問でキャリア採用されることをしり、長年の夢をかなえるべく応募させていただきました。
特記事項#2
これまで育ててくれた現職には何ら不満はありません。今すぐに退職しなければならないという理由もありません。しかし、外の世界で自分の実力を試してみたい、それも伝統と格式のある老舗ブランドで活躍してみたい、という気持ちが強くなり、今回転職を決意するに至った次第です。
短期で退職を繰り返している、転職回数が多い、早期退職などがある場合
言い訳をするとかえってマイナス印象になる可能性があります。自分の過去を真摯に反省し、未来に対してコミットメントすることで、好感を与えます。
「入社してもすぐに辞めるだろう」という採用担当者の懸念は払しょくしておく必要があります。「複数企業での勤務経験で培った環境適応力」「多種多様な業界を経験したことで会得した営業応用力」といったスキルや、「環境抵抗能力や柔軟性がある」などとアピールしてもよいです。
特記事項#1
私は今まで♯社を経験しております。##の業界ではプロジェクト制や任期制で雇用契約を結ぶため、数年後とに雇用と退職を繰り返しております。また、後半の◆◆業界では、業績不振による部門の閉鎖による会社都合の退職になります。
特記事項#2
私自身のキャリアを振り返ってみると、転職回数が多くなったというのが実感するところです。新卒入社した##株式会社と前職の##会社は自己都合退職でしたが、それ以外はスカウトをうけての転職や事業不振、勤務地移転による操業廃止による会社都合による退職になります。今後は貴社でしっかり腰を据えて働いていきたいと考えております。
特記事項#3(自己PRでも可)
今まで♯社の勤務経験がありますが、業種は製造から商社、メーカー、ソフト開発、ベンチャーなど多岐にわたり、企業規模も中小から零細企業、2部上場企業と多種多様な企業において、経理から人事まで幅広い管理部門の業務に携わってまいりました。
##年間培ってきたこのオールラウンダー能力と管理的ポジションについてからの人材育成についてのノウハウには自信があります。これらを生かして、貴社の経営の中枢を担う人材になることを誓います。
ブランクが空いてしまった場合
ブランクが空いてしまった場合にも特記事項に先回りして説明しておいたほうがいいでしょう。
特記事項
前職退職後、転職活動に全力で打ち込んでまいりましたが、年齢的な問題や特殊業界でキャリアを積んできたこともあり、非常に厳しい現実を目の当たりにしています。貴社で働くチャンスを頂戴できれば、粉骨砕身の覚悟で働き、貴社発展に貢献することを誓います。なお錆付き合った英語力を磨き上げるために転職活動の合間を利用して英会話スクールに通学し、TOEICのスコアを3か月で約100点向上させることに成功しました。
応募年齢より年齢が高い(経験不足)
豊富な経験に基づく見識・スキル、フットワークの良さ、柔軟性、適応能力をアピールしましょう。
募集されている職種の経験がない(年齢オーバー)
経験がなくても異業種、異職種で培った職歴や経験を次の職でどのように活かすことができるかアピールしましょう。
病気、疾患を抱えている場合
持病を抱えている場合には、自分自身の健康管理対策をしっかり明記。その対策をすることで勤務には問題ないということをしっかりアピールしましょう。
学歴に自信がない
30代、40代では学歴より実績が重要です。自分自身の経験やスキルをアピールすればよいです。
勤務地が遠方の場合
遠距離通勤や転居ができるのであれば、そのことを明記しましょう。
まとめ:履歴書、職務経歴書でネガティブ要因をうまくフォローしておこう
30代、40代の方々は様々な特殊事情を抱えがちですが、発想の転換でハンデをポジティブにプラスにとらえてアピールできるように心がけてください。下手に言い訳を延々と展開することがNGです。しっかりフォローすることが肝要です。職務経歴書や履歴書の特記事項という項目で先回りして未来志向でフォローをいれることをおすすめします。
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