圧迫面接も怖くない|転職面接の準備と攻略の5つのポイント

転職ノウハウ・コツ・裏技集
転職の際の面接の準備は何をすればよいのでしょうか?私が実際に遭遇した面接に基づいてその攻略法とコツを紹介させていただきます。なおこの記事は企業PRを含みます。

面接攻略法その1:キーマンにアピール

いままでの転職時の面接を分析すると、面接の現場には以下の4つのタイプの担当者が登場しました。

1. 直属の上司(所属する部署の部長)
2. 社長、CEOなど社のトップ
3. 現場のスタッフ(いずれ同僚になる) 
4. 人事

相手がどの立場にいてどのような意図で質問をしているのかを把握して受け答えする必要があります。重要なのが、直属上司と社長です。社内や現場の人材の具体的なニーズを把握しているのが直属の上司です。会社が小さい場合にはも社のトップということもあります。つまりこの二人のいずれかが人事の決定権を持っています。面接はこの二人にターゲットは絞ってよいと思います。ちなみに人事と現場スタッフに対しては、応募者が社風に合う人間かどうか、社会人としての 一般的な常識が備わっているかどうか、仲間たちとうまくやっていけるか、というレベルの判断になりますので、このことを念頭に面接で表現すべき自身の人物像を上手に描いて対応すればよいです。

では、上司や社長に対して何をアピールすればよいのでしょうか。彼らは一緒に働くことができる部下を探しています。人材として、部下として彼らの合格点を得ることができるか、ということになります。面接では、彼らが望む部下像を印象付けることに心がけます。

<上司が望む部下像>
・仕事が任せられる。
・チームワーク、協調性がある。
・コミュニケーション(報告、連絡、相談)をとることができる。
・良識のある言動、行動ができる。
・上司や仲間を立てる。
・ハードワークにも率先して取り組める。
・経営課題や会社の指針を理解している。

<上司が嫌う部下像>
・個人主義。チームプレーが苦手。
・コミュニケーション(報告、連絡、相談)をしない。
・自信過剰、仕事が他人(上司)よりできると思っている。
・自分の権利を強く主張する。

といったことに気を付けましょう。前職の実績や成果をアピールすることがあるかと思いますが、チームプレーを尊重しつつ自分自身を上手にアピールすることが重要です。上司・同僚を立てることも良い印象を与えます。個人として優秀なだけではなく、部下として扱いやすい人材を、上司は求めています。 自分自身ならどんな部下と働きたいかを想像して、実際に部下になったつもりで面接に臨みましょう。

あと個人的には面接の最後に、プレスリリースに会った内容について質問をします。プレスリリースはいわゆる会社の成果で、会社側がアピールしたい内容です。そこを面接であえて質問することで、上司は社長への印象アップを狙います。実際、これはかなり効果があります。

その2:「退職理由」をポジティブに

退職理由や転職理由は面接では必ず聞かれます。ここで事情があり、退職・転職しているわけで、答えにくい質問の一つでしょう。ただ、この答え方を間違えるとマイナス印象を与えてしまいますので気を付ける必要があります。

まず、絶対やってはいけないのは、前職の上司や同僚、組織に対するネガティブなコメント。上司や同僚の悪口、人間関係のトラブル、待遇面の不満などを退職の理由にすると、転職先でも同じことを言うようになるのではないかと疑われます。転職回数が多い方は要注意です。退職理由を上手に伝えるには、「ネガティブ表現をなポジティブな言葉に変換する」ということです。例えば「チームワークが欠けていた」は、「仲間と一致団結して仕事に取り組む御社のような活気のある会社で働きたいと考えるようになった」などと言い換えてみてください。

その3:圧迫面接はウエルカム

私が学生のころは説教をされているように感じる「圧迫面接」というものが存在していました。最近はコンプライアンスがしっかりしてきているのでそういった強烈な圧迫面接はなくなったと思いますが、あえて意地の悪い質問や答えにくい質問をしてくる面接官がまだいることも事実です。仕事をしていれば、様々なトラブルに遭遇したり、上司から厳しい指導を受けることもあります。応募者がこういったストレスにどう対処するか、我を失わずに冷静な判断ができるかをチェックしています。私も面接で意地悪な質問をされたときに、我を忘れて熱くなって答えてしまったことがあり、悪い印象を与えてしまっただろうな、と帰り道で反省しました。威圧的な態度をうまく切り返せる機転が要求されいるので、事前にさまざまな質問を想定して準備しておきましょう。ちなみに以下のような態度はNGです。

・むっとする
・黙ってしまう
・泣いてしまう
・しどろもどろ

圧迫面接はわざと相手を困らせようと面接官が仕組んでいますので、「待っていました」というくらいの心持で対応してみてください。
こういう時こそイエスバット法です。
そうですね、そうなると困りますね、、、しかし~」といった感じで対応してください。

その4:聞きにくい質問はエージェント経由で

年棒や勤務地、勤務時間や休暇などの労働条件は、社を決める前には把握しておきたいところです。
面接で聞く場合には、上手に聞き出さないと面接官にマイナス印象を与えてしまうこともあります。
私の場合、勤務時間や休暇、残業などについては、共働きの子育てを理由に説明を求めたことがありました。
会社側も前向きにとらえて、その後に勤務に反映させることができました。あらかじめ、上手に質問できるように準備しておくことが重要です。

個人的には、もし会社側に聞きにくい内容を質問する場合には、すべてエージェント経由でやりとりしています。
私も内定直前に給与の提示があったときに、不満をエージェントに伝えたところ年棒が100万円上乗せになりました。
内定直前には、エージェントが双方の調整をしてくれますので、その際にお伝えするのがよいかと思います。

その5:転職面接での話し方のコツ 

想定質問であれば、相手に伝わりやすい回答をすることができると思います。
しかし、すべての質問が想定内ということはなく、その場で返答を考えて答える必要があります。
特に自己PRをしてもかえってマイナス印象を与えてしまった、というケースもあります。
転職を目指すのであれば、相手にうまく自分を伝える方法は身につけるべきです。

・結論から話す
質問に対して結論から話し、次に理由を説明するようにしましょう。
回答が二つ以上ある場合には「その回答は2つございます。まず一つ目は~です。そして二つ目は~」と話すと面接官の聞く姿勢を促すことができます。
面接は短い時間で行われる面接官とのコミュニケーションの場です。
質問の意図はしっかり把握しながら自分がベストマッチな人材であることをアピールしましょう。

・話が長い
特に想定質問が来た時に、ここぞとばかりに話が長くなることがあります。結果、何を言っているのかよくわからない。
面接で話す項目は多くても2つまでにしておきましょう。
経験や知っていることのすべてを伝えようとするとアピールポイントなのかわからなくなります。
短い言葉で端的に話ができるように心がけましょう。

・端的に話す
一つの質問から次の質問を先読みして、問われていないことまで答えよとすると、話が冗長になり、論点がずれてしまったり、焦点がぼけてしまったりすることがあります。
質問ごとに相手の知りたいことだけを端的にまとめて回答しましょう。

・熱くなりすぎる
若い方に多いと思いますが「とにかく、、、、一生懸命、、、、、」という言葉を多投する方がいます。
熱意の空回りは何も伝わりません。トーンを一つさげて、淡々と述べるとちょうどいいアピールになります。

・ネガティブな発現
批判的なコメントは一切しない、というのが面接では鉄則です。ポジティブなコメントに徹してください。
ネガティブな内容でもポジティブに言い換えることができます。
「細かいところ気にしすぎる」「心配性」↔「意思決定を軽く下さない」「十分に考えてから進めることができる」「注意深い」などの言葉で説明することができます。
また前職の悪口、批判などには注意してください。

・自信がもって
未経験の業務について、「この業務はできますか?」と聞かれることもあるかと思います。
その際、「まったくの初心者ですが」「できるかどうかわかりませんが」「勉強させてください」等の発言はNGです。
「大変興味があります」「この知見はきっと役に立つと思います」などと、自分を採用するメリットがどこにあるのか、面接官に理解してもらう努力を忘れないでください。

・笑顔で話す
きちんと回答できていても、うつむいていては意欲は面接官には伝わりません。質問を受けるときは面接官の視線をまっすぐに受け止め、回答するときには相手の反応をみながら、笑顔ではっきりと答えましょう。ストレス耐性を確認するためにも、あえて意地悪な質問をすることがあります。その際も感情的にならず、落ち着いて答えましょう。

・返答が一言だけ
かといって、短すぎるのも問題です。「~の経験はありますか?」という質問に対して「~の経験はあります」だけではNGです。面接官が知りたいのは、職種名や仕事の経験ではなく、その経験にまつわるエピソードです。いつ頃、どういった状況でその経験をしたのか、またその結果はどうだったについてくらいは話すことができるかと思います。

転職時の面接攻略法のまとめ

私の面接の経験に基づいて、個人的な面接のコツを書かせていただきました。面接ではとにかく猫をいっぱいかぶるようにして、「私はいい同僚になれます」という印象を相手に与えることだけを考えています。みなさんもたくさんの猫を準備してみてください。

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