【障害者雇用】ハローワークと転職エージェントのメリットデメリット

就労移行支援

一般的に転職活動をする場合、ハローワークで仕事を探すという方法のほかにも民間の転職サイトや転職エージェントを利用するという方法があります。障害者雇用についても全く同じです。公的機関のハローワークと転職サイト、転職エージェントの特徴を比較しながら、それぞれをどのように活用していけばよいか解説します。

ハローワークの障害者雇用の特徴

求人を探すときにまずお世話になるのがハローワークです。
ハローワークでは、就職を希望する障害者の求職登録を行い、専門スタッフ(障害者専門支援員)が障害者の適正や症状に合わせて職業相談や職業紹介、職場適応指導をしてくれます。希望によっては、ハローワークの相談員が採用面接に同行してくれたり、就職後のフォローをしてくれます。
また、公共の職業訓練の紹介やトライアル雇用なども活用しながら就職支援をしてくれたり、就職面接会なども開催してくれます。

ハローワークの持っている求人数は多く、選択肢が幅広い

障害者雇用に関する支援や助成金を得るためにはハローワークを通すことになっています。
求人の掲載費用もかからないため、ハローワークは民間の求人サイトより障害者求人を多く持っています。

ハローワークは国が運営する職業紹介所(公共職業安定所)です。
そのため、中小企業を中心に求人登録者数が民間の倍以上もあって、幅広い業種にわたって登録されています。

ただし、給与や労働時間、休日日数、高福祉といった労働条件は下がってしまうことが多いようです。
またブラック企業の求人も登録されていることもありますので注意してください。

ハローワークは地方、地元で働きたい方はおすすめ

大手人材紹介会社のように都市部の求人に集中することなく、全国自治体単位で事業拠点を持っているので、地方での就活希望をする人には向いています。
逆に都市部で就職したいと考えている方には向いていません。

ハローワークは中小・中堅企業で働きたい方はおすすめ

ハローワークの性質上、登録数が多いのは中小企業です。
中小企業を希望されている方、企業規模を気にしていない方にはハローワークの利用にはメリットがありますが、大手企業を希望されている方には向いていません。

高い専門性や資格を持っている方、高収入を得ている方には向いていない

高い専門性や高資格の保有者の求人はハローワークにはあまりありません。
また求人の給与水準も低いため、ハイキャリアの方や自分の専門性を売りにしたい方にはあまりむいていません。

ハローワーク職員の質も低め

・職員の態度が悪い
・自分にあった職業を紹介してもらえなかった、
・募集要項と実際の求人内容がぜんぜんちがう
・担当してもらう相談員によって対応がまちまち
・自分で探さないと見つけられない
・情報検索がわかりにくい

など、ハローワーク職員に対する不満は多く聞かれます。

民間の障害者就職支援サービス、転職サイトのすすめ

このようにハローワークにはメリットもありますが、デメリットも多く、特に障害者の就活については、ハローワークだけに絞って就活をすることはあまりおすすめしません。
そこで、ハローワークと同様に無料で充実したサービスを提供してくれる障害者向けの転職サイトの活用をおすすめします。
転職・就職サービス会社であるatGPdodaチャレンジエラビバエージェント・サーナの4社はいずれも運営母体の規模や実績が豊富で、非公開求人の紹介、面接対策、応募書類の添削、就職後のサポートといった人材紹介のサービスだけでなく、障害者の就職・転職に精通したキャリアプランナーが相談にのってくれたり、就労移行支援のサポートもしてくれます。
いずれも利用料は無料です。

就労移行支援サービス利用のすすめ

就労移行支援は、障害のある人が就労移行支援事業所でプログラムを受けながら、仕事に役立つスキルを身に着け、最終的には就職を目指すサービスです。

「仕事が長く続ける自信がない」
「人間関係が難しい」
「自分にあう仕事が見つからない」

などの悩みを抱えている方の就業の手助けをしていただけます。

ハローワークと転職エージェントの障害者雇用のまとめ

実は精神障害者の採用枠や雇用人数自体は増え続けています
2018年4月に障害者雇用促進法が改正されて精神障害者が「障害者雇用義務」の対象になったのをきっかけに民間企業における精神障害者の雇用者数が約6,000人(2008年)から67,000人(2018年)まで増えています。
さらにこの法改正では、民間企業の法定雇用率が2.0→2.2%に、国・地方公共団体では2.3%→2.5%に引き上げられました。
特に精神障害者については、今後、さらに就労状況が改善していくことが予想されます。

もし、障害者枠の求人で就職できれば、企業から障害や体調への配慮をうけられやすくなり、仕事内容や量も調節することができるため、障害者にとっては多くのメリットがあります。ハローワークとあわせて、是非、障害者向けの転職サイトを活用してみましょう。

ちなみに、ご自身の障害の状況によっては、障害をcloseで就活することや、openとcloseを併用して就活してみてもよいかもしれません。
ご興味のあるかたはこちら記事も参考にしてみてください。

障害者向け転職サイト5社

エージェント・サーナ(AgentSana)
アットジーピー(atGP)
dodaチャレンジ
障害者雇用バンク(旧エラビバ)
ソーシャル・パートナーズ

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