もっと気楽にいきましょう。夢も大事だが諦めも。

専業主夫闘病生活の独り言・体験談

夢や目標を抱くこと

いつものようにお昼を会社の食堂ですませて、ラウンジで残り少ない桜を見ながらコーヒーを一人で飲んでいました。

その時に研究所に勤務していたころを思い出しました。

こんなにゆっくりした気持ちでコーヒーを飲む余裕はなく、少しでも良い結果を出そうと必死でした。

任期や雇止め、ライバルたちとの競争、ボスからのプレッシャー、最悪の雇用状況など、本当に安らぐ暇などありませんでした。

ただ、夢や目標だけはしっかりと持っていました。

良い研究結果を出して、その分野の第一人者の一人になること。

それを目指して30年余りアカデミアの研究者をしていました。

論文もたくさん書きました。外部予算もとりました。

しかし、結局うつを発症しました。

徐々に症状が悪化、アカデミアを辞めてベンチャーに移った時には、本当にどん底まで落ちました。

その時は、自分のなかでサイエンスやそれまで抱いてきた夢や目標に諦めがつかないなか、

ベンチャーで働くことに迷いと悔しさが頭の中を支配していました。

結局そのまま休職。。。。。。

それから3年が経過しました。

すこしずつですが、そういった夢や目標、主夫をしていた自分の状態に諦めがつくようになりました。

アカデミアに残っている人たちを見るとうらやましいなあ、と思うこともありますが、一方で相変わらず大変そうだなあ、なんて思うことも。

最近は人生は楽しく生きることがなにより大切と本当に思うようになりました。

目標や夢や名誉、名声は正直どうでもいいんだ、と思っています。

「目標や夢に向かって努力すれば必ず報われる」を信じてはだめ

「目標や夢に向かって努力すれば必ず報われる」という言葉によって私は30年間にわたって苦しめられました。

必死で頑張ってもどうにもならないものがあることをよく理解しました。

私のかつての同僚たちも夢破れて、ボロボロになり、うつを発症して休職したり退職していきました。

きっと、さっきの言葉を強く信じている人、ずっと努力してきた人に限って、夢破れたときに衝撃が大きく、だからうつを発症するんだ、と。

みんな、もっと気楽にいきましょう。

仕事や環境が変われば、またそこでちょっとした目標や楽しみが生まれます。

目標を共有できる仲間もできたりして、人生や仕事の考え方も変わっていきます。

そういった社会に巡りあえるように、引きこもるのではなく、就労移行支援などからスタートするのでもいいと思います。

そしてすこしずつ前に進むことで何かが少しづつ、確実に変わっていきます。

その変化のなかに身をおいてみて、心地よさを感じる場面を探してみて下さい。

そこが自分の居場所の一つになると思います。

 

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